活字の森 思考の迷路

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マスク生活

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SNSでマスク生活に不満をもらしている人をよく見かける。

息苦しい、不自由だ、などいろいろ。

わかるわかる。息苦しいし、夏は顔中びしょびしょになるくらい汗をかいて不快だよね。

けれども、私はマスク生活に一種の快適さを感じてしまっている。

それは、顔の半分を隠していられること。

私は化粧はしないので決してメイクを手抜きできるという理由ではない。他人様に顔をさらさなくていいという理由だけだ。見られないって素晴らしい!なんて感じてしまっている。

あまりしないけれど、電車の中で居眠りしていても顔を全部露出しているときよりも全然気にならないし。

「マスク美人」なんて言葉ができたくらいだから、いいところもあるんじゃないかな。

 

不織布マスクは夏にはかなりつらいので、近所にちょっと買い物に行くときには汗を吸い取ってくれるガーゼ生地のマスク一択。私が持っている布マスクは全部家族が心を込めて作ってくれたものだ。マスクが手に入りにくいときに急いで作ってくれてとても助かった。一方で仕事などで人に会うときにはきちんと不織布マスクを使っている。

まだ東京でマスクが手に入らなかった頃、家族手作りの布マスクをしていたらある人に「布マスクしている人って何なんですか?自分はお洒落だってアピールですか?人とは違うってアピールですか?自分は個性的だって言いたいんですか?」とまくし立てるようにdisられた。

「不織布は入手困難だからと家族が作ってくれたものですが何か?」

と言って冷たい目を向けたら気まずそうに黙ったけれど、何でも人をdisりたい人って何なんだろう。その人の背景にあるものを考えずに人をからかってはいけない。

 

私は新型コロナによるマスク生活の中に人に顔を見せなくていいという快適さを探し当てたが、いいところを見つけられないと文句だけを言うようになってしまうのだと思う。それはマスクに限らず、どんなことでも。そして愚痴や文句は心を濁らせる。ひとつ愚痴や文句が出ると心の中からどんどんいろいろな不満が出て来てしまう。とても心穏やかでいられなくなる。そして不平不満愚痴文句悪口を言っていると運も悪くなる。

私もマスクを買うのは面倒だと思うし、呼吸困難になる〜と思うこともある。耳が痛くなることもあるけれど、今日の洋服にはどのマスクを合わせようかななどと考えたり、なるべくよい面に焦点を当てるようにしている。私は穏やかに過ごすことが好きなのだ。

ちなみに、私もいい年のバーさんなのだが、マスクをしていると若者に見られるのでそれもちょっとだけお得(笑)。

 

そうそう、人間の肌はいつも洋服などで隠れている場所の方が顔よりもずっと綺麗だが、マスク生活をずっとしていると顔のお肌も綺麗になるのだろうか?あるいは子ども時代からずっとマスクをしていれば綺麗な肌の大人に成長するのだろうか?

以前、洋服の下の肌の方が綺麗ならばイスラム女性でブルカニカーブを身につけている方はびっくりするほど美しいお肌なのではないかと考えたことがある。ブルカやニカーブを愛用している女性のお友だちがいないのでわからないのだけれど。まあ、ふた夏マスク生活をした自分の感想は「顔中の毛穴全開になりそう」なのだが。