活字の森 思考の迷路

読んだ本や考えたことなど徒然なるままに書いていきます

今日が人生で一番若い日

人間はなぜか本当にやりたいことをやらずに人生を終えてしまうことが多いように思う。

”本当はミュージシャンになりたかったけれど食ってけないから諦めた”

”本当は留学したかったけどお金がないから諦めた”

”本当は芸能人になりたかったけど親が反対したから諦めた”

などなど。

これはまだ若いうちに多いかな。

中学生や高校生はまだいろいろな知識が足りないから「頑張ればできる方法」を知らないで諦めてしまう場合が多い。かく言う私もいろいろな奨学金制度を知らなかったので第一志望の大学は諦めた。親に「そんな大学に行かせる金がどこにある!!」なんてヒステリーを起こされてもう無理だと思った。このブログを読んでいるあなたがまだ中高生だったら夢を諦める前に突破口になる制度なり何なりを調べてみるといい。何しろいまはスマホなんて便利なツールがあって、ググれば何でも出てくる。

 

「人生の夢」みたいな大袈裟なことじゃなくても

”大好きなアーティストのコンサートだけど会場のある場所が遠いから諦めた”

”フラダンス習いに行きたいけど恥ずかしいからやめとく”

”あの子を食事に誘いたかったけどなんとなく言い出せなかった”

のような些細なことでもやらずに諦めることがある。もしかしたら、あのとき一歩踏み出していたら人生がガラッと変わっていたかもしれないのに。場所が遠いアーティストのコンサートに行ったらその土地があまりにも素晴らしくて移住していたかもしれないし、フラダンスを習いに行ったら生涯の趣味になったかもしれないし意外な才能が開花したかもしれない。気になる子を食事に誘っていたらお付き合いできていたかもしれない。

 

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そして年月が経ち、人生の新たな冒険に出られるチャンスが訪れたりいまの生活を一新できるチャンスが来てもそれを避けてしまう人は多い。せっかくのチャンスを目の前にしてできない理由を探す。実は人間は本能的に変化を恐れる生き物だから。それがよい変化であっても変わらない方を選択しがちだ。端から見ていればもったいないなと思うのに、本人は変わることへの恐怖から一歩前に足を踏み出すことができない。

今際の際にそれでよかったと思うかもしれないし、あのとき夢を追いかけておけばよかったと後悔するかもしれない。それは人それぞれだから「死ぬときに後悔しないためにやりましょう!チャレンジしましょう!」なんてことは言えない。ただ、私がこの2、3日考えているのは「今日が人生の一番若い日」だということだ。明日は今日の自分よりも年を取っている。何事もチャレンジするならちょっとでも若い方がいい。年を取れば取るだけ気力、体力、知力に陰りが出るのは当然だから。

 

私にもあれをやりたいこれをやりたいと思う夢のようなものがある。それに邁進できないのは気力と体力の衰えだ。どうしてこんなに気力と体力が人並み外れてないのだろうと恨めしく思う。今日は首痛からの頭痛が酷くて痛み止めを飲んでも効かず、朝からやろうと思っていたこともできなかった。このブログも今日は昼のうちに書いてしまおうと考えていたのに結局また23時を過ぎている。もう寝てしまって明日書こうかと思ったけれど、やはり今日がこれからの人生で一番若い日。何か一歩でも先に進んでおかなければこれからも先に進める気がしなくて書くことにした。確かに頭痛いし脳も働かないしいい文章は書けないかもしれないけれど、自分はできたんだという満足感はある。それに、やらない理由を探すのは好きではない。いまの自分から少しでもほんの1㎜でも向上したいと思う。やらない理由、できない理由なんて探せばいくらでもある。私は1日の途中……というか夜中までやらない理由に負けることが多い。それでも夜中になってやっと自分の弱い心に打ち勝ち「やはりやっておこう」ともぞもぞと行動し始める。これが日が高いうちに始めていればもっと効率よく生きられたし、もっといい人生を歩んでいたかもしれないんだけど。気力体力が充実している人が羨ましい。

 

ただし、人生の選択にいい悪いはないらしい。変わることを選ぶのもいいし、変わらないことを選ぶのもいいらしい。そのときの選択はどちらを選んでも間違いではない。人間の魂は選んだ方の体験を学ぶようになっているのだそうだ。そうはいってもやっぱりもうちょっと向上する人生の方を選んでおきたかったなあ。

そんなわけで少しでもいい自分になれるように、人生で一番若い日に何かひとつだけでも前進しておくことにする。