活字の森 思考の迷路

読んだ本や考えたことなど徒然なるままに書いていきます

鬱に効く薬

私はほとんど気分が高揚することがない。

だからといっていつも落ち込んでいるというわけでもなく、気分の波に上中下があるとしたらいつも大抵「中」の場所でフラットなままが多い。ご臨終ですと言われた後の人の心電図みたいにピーっと平らなまま。要するに喜怒哀楽がそれほどないというか……。

しかし、ある朝目覚めた途端に「鬱」になっていることはままある。特に引き金になるような出来事があったわけでなく、原因はまったく思い当たらないのにただ単に朝目覚めた途端に無気力になっているのだ。普段でも生命力が他の人よりも足りないというのに、この状態になるとかなり頑張らないといけない。生きていくために仕事をしないといけないから。しかし、そんな無気力な状態なので精力的に仕事を取ってきてバリバリ働くことができない。いつまで経っても経済状態が改善されないという大きな悩みを抱え、本当に原因のある鬱になってしまうのではないかと思うこともある。

 

東京というところは恐ろしいところで、こんなに地味な生活を送っている私にもかつてイケナイ「お薬」を勧めてくる人がいた。危ないと思ってお断りしたし、お付き合いも疎遠にしてしまった。直接勧められなくても使用した体験談も複数人から聞いたことがある。幻覚を見るってどんな風なんだろう、とかその都度興味が湧いてしまうけれど、使ったらお終いだと思うので手を出したことはない。ただ、昔のシャーマンはマジックマッシュルームアヤワスカを使って幻覚を見ることで神と交信していたというし、日本でもかつては神道大麻を祭や神事のたびに奉納して罪や穢れを祓っていたということを聞くと人工的に作ったお薬以外はそれほど悪いものではないような気がする。ただしアヤワスカは下痢や嘔吐で大変だというので興味は半分。私は下痢、ゲロ、激痛の「3G」は遠ざけておきたいのでアヤワスカに手を出す勇気はない。下痢と嘔吐って普通に毒じゃんと思うし。

f:id:pengin-dou:20211102001347j:plain

 

さて、鬱っぽくなる話からなぜイケナイお薬の話になったかというと、マジックマッシュルームに含まれるシロシビンという成分がうつ病や終末期医療を受けている患者さんたちの抑鬱状態を改善させるという話を聞いたからだ。

シロシビンは勝手に飲むわけではなくお医者さんのもとで厳重に管理された状態で投与され、たった1回の投与で劇的な改善をみせるという。改善したあとはもうシロシビンを摂る必用はない。シロシビン投与時にマジックマッシュルームと同じくやはり神と出会ったような至高体験をして、それで救われるらしい。しかも、この医師の指導のもとでのシロシビン投与には副作用がないというのだ(ただし、全員が神と出会うような至福の体験ができるわけではなく、地獄のような恐怖体験をする可能性もゼロではないとか)。

何とも不思議な話ではあるが、私もこの無気力地獄から抜け出せるのであれば、シロシビンの投与を是非とも受けたいと思った。まだアメリカでの臨床試験の最中のようだが、早く一般的な治療にも使われるようになってほしいと願う。

forbesjapan.com

また、医療大麻も可及的速やかに認められるようになってほしいと願う。かつて女優だった方が医療大麻を争点に選挙に出馬したが、結局ご自分でも使用していたために医療大麻までもが世の中から著しく白い目で見られるようになってしまいとても残念だった。

かつて友人のお父上が末期がんで苦しんでいるときモルヒネを投与されたが、やはりモルヒネを投与されると意識が混濁してしまい最後の方は十分にコミュニケーションを取ることができなかったと聞いていたので、その点は安全だという医療大麻の話を聞いたときには友人の父上も使えたらよかったのにと思った。

また、ソースはいま見つけられなかったが、大麻ががん自体に効くというか大麻に抗がん作用があるという話も聞いたことがある。

がんだけでなくほかの病気やケガでつらい痛みを抱えている人の症状が軽減できるのであれば、これも速やかに使用が認められるようになればいいのにと思う。

 

ただし、大麻については使用禁止にした理由があまりにも酷すぎて本当に悪影響があったのかどうか私は疑っているところがある。

まずアメリカで禁止になったのは1930年代。連邦麻薬局初代長官アンスリンガー大麻と黒人とJAZZを結びつけ、大麻を吸っている黒人JAZZミュージシャンたちが女性に乱暴を働いていると扇動し始めた事による。実際はそういうことはなかったのに人種差別的な思想でそのようなことをしたのではないかと言う人もいる。

日本で大麻が禁止になったのは戦後、GHQが入ってきてからのこと。それまで日本人は稲作よりも古い1万年以上前から大麻という作物を育て、繊維を布や漁網にし、茎を屋根の材料にし、種を食料としてきた。神社でも奉納していたことは前述した通りだ。それで一体、日本人は太古からラリパッパだっただろうか。そうではない。日本人はラリッパッパになるために大麻を栽培していたのではないからだ。また、日本で栽培されていた大麻の品種にはラリパッパ成分はそれほど含まれていなかったという話もある。GHQは日本の伝統や文化に根付いていたものだから禁止にしたかったのか、日本人の精神の主柱であった神事に使われるものだから禁止にしたかったのか、それとも小麦粉同様自国で生産する綿を輸入させるために禁止にしたのか。

しかし、いま世界では「グリーンラッシュ」と呼ばれる大麻のビジネスが活況を呈しているという。アジアではタイが医療用大麻を700軒以上の診療所で使うようになったらしいし、大麻に含まれる成分のカンナジビオール(CBD)オイルはリラックスや眠りのために市販されている。それどころか、アメリカでは州によって大麻そのものが合法化されている。酒や煙草よりも害がないという人たちも多い。この流れで行くと日本でも大麻が合法化される日もそう遠くはないかもしれない。何しろ外国の意見に弱い国だから。

 

またまた書いていることにとりとめがなくなってしまったが、要するに、この無気力状態を抜け出して生活の質を上げたいと願っている。シロシビン1回投与で改善するならばこの先の人生を普通に生きていかれる気がする。