もうすぐお正月。
正月飾りやお供えの準備のために近所の商店街に買い物に出かけた。
夕方行ったせいかもしれないが、スーパーにもコンビニにもお菓子屋さんにも欠品が目立った。年末だからお母さんたちがすでに大々的な買い物を済ませたせいかもしれないが、商品のない棚を見るとまだ故郷にいたときに大雪で県外から物資が入ってこなくなったときとか東日本大震災のときのことを思い浮かべてしまう。それほど通常であれば日本はモノが豊かだ。だから大々的な棚の空白は心をざわつかせる。
私は勝手にお正月飾りは28日にしているが、正月飾りを「この日にやるのはやめた方がよい」という日が2回あるという。31日の「一夜飾り」は年神様に対して失礼に当たるから良くないということは知っていたが、もうひとつ29日も「二重苦」を連想させるからよくないのだそうだ。日本人はこういう言葉の感性を大事にしてきた。以前なら「ダジャレじゃん」などと笑っていたと思うが、言霊には力があると感じ始めてからは「迷信だ」などと軽視せずに昔の人の言うことを受け止めたいと考えるようになった。
小さい頃、お正月は憂鬱だった。
台所で祖母や母が鬼のような形相でおせちを作っている姿が苦手だったし、落ち着きのない子どもだったから家でまったりしているのも退屈だった。
いまはどうだろう。
初めて帰省せずに東京でお正月を過ごしたときには東京の人口や車の量がいつもよりグッと減っていて面白かった。
母が生きている頃は着物を着付けてもらい少しはお正月らしいことをしていたが、いまはもうそれほどいつもの日々と変わらない。今日はスーパーも混んでいたのでお正月もいつも通りの食事でいいや、と思っちゃって特別なものも買わなかった。年々お正月感が乏しくなっていくのはひとり暮らしだからなんだろうなあ。家族がいたら家族にお正月気分を味わわせてあげようと考えて行動すると思う。
あ。
あああああ。
いま突然思い出した!
年賀状!!!!
買ったまま何もしていないや(汗)。なぜかすっかり忘れていた。
もう年賀状を卒業したくて年々出す枚数も減らしていっているのだが、どうしても出さないといけないお付き合いもある。LINEでもおめでとうメッセージくれるのに年賀状もくださる猛者もいる。もうメールとSNSだけでいいじゃん、と思ってしまう気力のなさ(笑)。
ああああ、もう元日には着かないな。仕方ない。あきらめよう。