活字の森 思考の迷路

読んだ本や考えたことなど徒然なるままに書いていきます

スマホを持っただけなのに

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今日もマルチタスクの話。

って、お前はマルチタスクと掃除の話しかできんのかっ!って言われそうだけど続ける。

というのも今日、こちらの動画を見つけたから。

 

 

先日私もブログにマルチタスクでIQが下がるという記事を書いたが、こちらの動画はその理由を岡田斗司夫さんがわかりやすく説明したもの。

mori-meiro.hatenablog.com

 

岡田さんの動画は面白いのでよく観ている。

この動画でいわれていることをざっくりまとめると(本当にざっくり)

  • ニュージーランドの大学教授のジェームス・フリンさんが1984年に「人間のIQは年々上昇する」というフリン効果というものを発表した。それによると20世紀に入って人類の知能指数は10年単位で上がっている。しかし、それも1990年代に頭打ちになった。丁度ビデオが登場した頃と同じである。
  • しかも2010年から下降している。おそらく10年ごとに平均IQは6〜7ポイント下がる。その原因は「ながら」いわゆるマルチタスクスマホをしながら何かするということを覚えてからIQが10年ごとに6〜7ポイント下がるようになった。
  • スタンフォード大学で自分でマルチタスクスマホいじり、音楽を聴きながら、テレビ見ながらほかの作業をする)が得意だと思っている人を対象に調査すると集中力が低く実験問題の点数が低いことがわかった。これは「注意残余」という脳には切り替えをする時間が必用であることが原因。例えば映画を観ている途中で数秒間スマホでメールをチェックしただけで元に戻るまでに数秒の時間が必用
  • 脳はマルチタスクの最中にドーパミンを放出するためにマルチタスクをすると作業が進んでいるように錯覚する。注意力を散漫にすると報酬系のホルモンが放出される。なぜならば人類は原始時代、集中して狩りや採取などをしていると肉食動物に襲われてしまうから集中しないように脳が作られている。
  • マルチタスクはまるで作業効率が上がっているように感じるが調べてみると明らかにシングルタスクの方が効率がよい。
  • ではスマホを見たり触ったりしなければどうなるか大学生500人で実験した結果もある。サイレントモードか電源をオフにしてポケットに入れて教室に入り試験を受けたグループと、スマホの電源を切ってなおかつ教室にも持ち込まなかったグループでは明らかに後者の方が点数が高かった。なぜならばポケットに入っているだけで無意識のうちに数分に1回スマホのことが気になりそれを押し殺すために脳の処理能力の約10%を使用するから。では他人のスマホが机の上にある場合はどうか。それだけでも点数が下がることがわかっている。
  • スマホは常に新しいこと、注目すべきことを教えてくれるため常駐している重いアプリと同じ。他人のスマホすら気になる。
  • ウェブの文章でリンクを無視するだけでも文章の理解力が下がることもわかっている。それはリンクを踏みたいという心を抑えるのに脳の処理能力を使うから。

最後のウェブの文章が頭に入らないという話、「だからか!」とすごく納得した。ウェブ上で文章読んでもほとんど印象に残っていないことが多いのは紙との見た目の違いだけではないんだな。まあ、ここにもリンク貼りますけどね(イヒヒ)。Newsweekの「人間の知能指数が年々上昇する」というフリン効果は20世紀に終わっていた!?という記事なんてどうでしょう?これであなたの脳の処理能力は下がったかもしれない。

 

私としては実は元々マルチタスクをやりたかったわけではなく、環境によってそうなってしまった感じ。これは多くの人も同じだと思う。子どもの頃は上のきょうだいが「深夜放送を聴きながら勉強できる」なんてことを自慢している時期もあって「自分もそうならないとな」なんて憧れたりしたし、数年間在籍した制作会社ではずっとラジオを流しっぱなしにしていて最初はどうしても集中できないので止めてほしいと思っていたのにそのうち慣れてしまった。小さな制作会社はラジオが流れている率高めな気がする。そしていまはiPhoneiPodが手元にあって、何か頭を使わない作業をしているときに音楽や人の話を聴いていたくなってYouTubeを利用したりしている。

何とか脳のダメージを回復させようと今日も炊事洗濯の合間に音楽を聴いたりYouTubeで朗読を聴くのを止めにした。これでもっと頭がスッキリしてくるといいのだが。