活字の森 思考の迷路

読んだ本や考えたことなど徒然なるままに書いていきます

昭和30年代の特撮は言葉が美しかった

今日も今日とてお昼ごはんのお供のYou Tube動画を探した。

食事中に無音は寂しいのでいつもYou Tubeに頼っている。以前はテレビを流していたが、昼時のワイドショーは見たい内容ではないのでもうここ数年見るのをやめている。

なぜかYou Tubeは以前見たことのある動画やあまり好みではない動画を多くおすすめしてくるし、どうしてこの動画を勧めてくるのかわからないものが多いが、テレビに比べれば見る番組の選択肢は多い。ということで一生懸命iPadをスクロール(というのか?)していると「東映特撮You Tube official」の「ナショナルキッド」という番組がオススメされていた。これもなぜオススメされているのかわからないがなんとなく好奇心で見てみた。以前観た昭和の白黒番組の「忍者部隊月光」も面白かったし、これも面白いかもしれないと。

 

 

ナショナルキッドの衣装はいま見るとちょっと面白い感じだが(というかいま目の前にナショナルキッドが現れたら笑ってしまう自信がある)、ドラマ自体は大変面白かった。

インカ族が金星から攻めてきたといういまなら南米の人たちに怒られそうな設定だが、調べてみるとインカ族は「地球人の無謀な核使用を止めさせるために来襲し、地球人を宇宙の敵と決めつけて全滅させようとするようなので何もかもが悪ではないから許容範囲なのだろうか?それともインカ帝国とは何の関係もないのだろうか?

番組の長さも30分弱とお昼ごはんの間に見るのに丁度いい。続きが気になったが、UPされているのは第01話、第05話、第06話の3本だけなので第01話の続きは見られないっぽい。

 

それにしても、昔の番組を観る度に思うのだが、登場人物たちが話す日本語がとても美しい。どのように美しいかというと大人でも子役でも美輪明宏さんのような言葉を使っている。相手に対するリスペクトと気品を感じる言葉遣いだなと感じる。現代は日本語の美しさが失われていっているような気がして寂しい。

また、登場人物が大人、というか変に若作りしていないし、言葉も振る舞いも大人。どうして昔の人達はあんなにも大人だったのだろう。以前、ネットで話題になった「太陽にほえろ」の登場人物たちの年齢写真を思い出してしまった。

togetterさまより拝借

ナショナルキッド第01話の主人公旗竜作青年もきっと現代ならもっとずっと若く見える男の子が演るんだろうなあ。ちなみに第01話の旗青年はあまり健康的に見えないという理由で第3部から別の俳優さんに変えられてしまったらしい。そんな理由も衝撃。知的で素敵だったのに。

 

第01話ではナショナルキッドがひとりで5〜6人のインカ族相手に戦っていたが、昔はヒーローよりも敵の人数のほうが多かったのかな。なんとかレンジャーは5人でひとりの悪人と戦っていたような……?ゴレンジャーあたりからそうなっていったのかな?特撮には詳しくないのでわからないが、多勢に無勢で戦うナショナルキッドはなんとなく正統派の正義の味方に感じてしまった。

You Tubeナショナルキッドはあと2本。これで明日と明後日のお昼ごはん時に観る動画は困らないな。