ワタシ的、YouTube動画制作の裏側
最近、我ながら継続してやっているなあと感心するのがYouTube動画づくり。
今年の1月に実話超常現象 信州不可思議堂というちゃんねるを立ち上げて毎週1本公開している。何を恥ずかしげもなく自分で自分に感心しているのかというと、私は子どもの頃から飽き性で、何かを始めてもすぐに興味を失って長続きしないから、1ヶ月以上継続できているのが奇跡的なのだ。
始まりは「久遠悠嘉奇譚集」というKindleのシリーズを出版したことだった。
私には取り立てて取り柄と言えるものがなく、人と少し違うのは幼い頃から超常現象を目の当たりにしてきたことだけだったので、それらの体験をまとめてみたいと思ってKindleにした。
そして、YouTubeで大好きな中武優の不思議な館を見ているうちに「ああ、中武さんが私の書いた実話超常現象をベースに1本だけでも動画を作ってくれたら、もう思い残すことはないのになあ……」などと大層恐れ多い願望を抱き、「けれど、自分の話で作ってくださいなんて失礼なこと言えない」という至極真っ当な理性でそれを抑えていた。しかしある日、「じゃあ自分で作ってみようかなあ……」と思い立ってYouTubeに挑戦を始めた次第だ。
中武さんのようにVYONDを使って楽しいアニメを作れるわけではないので、手持ちの動画や写真をベースに編集するしかない。
本当は大好きな信州を宣揚するために信州の風景を使いたいたのだが、自分自身は東京在住なのでそれが思うように行かないのは歯がゆいところ。協力者の方々に写真や動画をいただいてもいるが、10分の動画を毎週使っているとすぐに底が尽きてしまう。
それでも、画像がないことを理由に週1回の更新をしないのはいやだなと、フリー素材を使ったり、自分の家の中を撮影した動画を使ってお茶を濁している。早く信州の美しい風景をふんだんに使えるようになりたい。それには私自身が生まれ故郷の松本へ帰るのが一番いいのだが……。
また、本当はナレーションは自分自身で読むつもりだったのだが、いま住んでいる家がなかなかにぎやかな場所にあるのでそれも諦めるしかなかった。
そこで、代わりにAIに朗読してもらおうとVOICEVOXというテキスト読み上げソフトを使っている。自分の声に近いキャラがいないのでなんとなく違和感を覚えることもあるが、こんな便利なソフトが無料で使えるとはいい時代に生きているなと思う。
ただし、これから使ってみようかとお考えの方のために多少使いづらく感じている部分も書いてみる。
私が愛用するMacとVOICEVOXの相性が悪いせいかもしれないが、音声をつなげて書き出すと言葉と言葉の間に間隔が取れず、ずーっと息つく間もなくしゃべっている感じになってしまう。開始無音、終了無音の時間を設定できるのに、いくら設定しても書き出すとその設定が反映されていない。なので毎回iMovieで音を編集する羽目になってしまっている。はじめの2本くらいは音声編集がうまくできずにVOICEVOXで書き出したまま使ってしまっているのでナレーションがとても慌ただしいが、そこはご愛嬌ということにしている。
また、音量も少し低めなので若干上げる必要もある。キャラによって音量の違いもあるので、あまりに違うときにはキャラとキャラの間で音声ファイルを分割して音量を調整することもある。VOICEVOXたくさんのキャラがいること自体はとてもうれしく感謝しているし、これから動画づくりをやってみようという方にVOICEVOXがオススメできるポイントでもあると思う。
また、最初はゆっくりMovie Makerでゆっくりボイスを使って作りたいなと思っていたのだが、そちらはMacでは使えなかったためVOICEVOXを使って作ることにしたという経緯もある。YMM、Macでも使えるようにならないかなあ……。
編集はMacに標準装備のiMovieか無料デザインツールのcnvaを使用(私はcanvaは有料会員になったけれども)。これも私のような素人が簡単に動画編集ができて、本当に便利になったなあと思う。最初はiMovieの使い方がさっぱりわからなかったが、ググって使えるようになってきた。こういう技を無料でネット公開してくださるみなさまにも本当に感謝だ。
音楽や効果音もフリー素材をふんだんに使わせていただいている。
要するに私の動画は、信州の画像を快く使わせてくださる方々やVOICRVOXやcanvaやその他フリーで画像や音楽や効果音を提供してくださる多くの方のご厚意で成り立っているのだ。本当に感謝するしかない。もちろん、YouTubeというプラットフォーム自体にも感謝。
まだまだ私のチャンネルは認知度も低いし、チャンネル登録者も視聴回数も時間も少ないが、それでも、その少しの方々だけでも楽しみにしてくださるのなら、これも本当に感謝以外ない。
あとは、みなさんに楽しんでいただけるように腕を磨くのみと思っている。