活字の森 思考の迷路

読んだ本や考えたことなど徒然なるままに書いていきます

とりむね肉料理を作って考える

最近はUber出前館など食事を家まで配達してもらうことが流行っているけれど、私はまだ利用したことがない。たまには中食を買って帰ることもあるが、ほとんど自分で作っている。自分が育った家では祖母も母も料理自慢だったので食事は家で作って食べることが当たり前で、私の中で買って食べるとか店屋物を取るという頭が育たなかったのかもしれない。けれどもそれほど料理作りに情熱があるというわけではないのでいつも簡単にできるもので済ませてしまう。そんな私の最近の強い味方がYouTubeチャンネルの「リュウジのバズレシピだ」。見て「おいしそうだな〜」と思ったものを真似して作る。最近作ったのは「レンジレモン鶏」だ。これは材料は安いし簡単な上においしい。みんな作ってみればいいよ!と思う超おすすめレシピだ。

 

 

しかし、だ。作る上で自分的にはちょっと問題がある。

 

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その問題とは、作るときに鶏胸肉を「これでもか!」というほどフォークで突き刺す作業があるのだが、その時の臭いと感触だ。

私はどういうわけか人より鼻がいい。だから、肉を刺すときに発生するにおいがつらい。しかも、台所中に充満するし、充満したにおいはなかなか消えないし。レンジで加熱した鶏はいいにおいなのだけれど、生の肉は気分が悪くなってくる。

それで、「レンジレモン鶏」を作る度に思うことがある。人を殺める人って人間としての本能や感覚がイカれているんだろうな、ということ。

多分、人間には人を殺めないようにする本能があると思う。だから生の肉のにおいがいやだったり、突き刺したり切ったりするときの感触が嫌なのだ。そういうブレーキがイカれた人じゃないと殺めたりバラバラにしたりすることはできない。食肉業者や料理人はそういう回路がきちんと切り替わるのだろう。私もレストランの厨房でアルバイトしているときは肉叩きで肉を叩いたりしてもぜ〜んぜんイヤな気持ちにならなかったし、家族の料理を作るときに包丁の背で豚ロースを叩いて伸ばしていたときもぜ〜んぜん平気だった。ひとり暮らしのキッチンで自分だけが食べる料理の肉を滅多刺しにするのとはわけが違うのだろう。

 

おーっと。おいしい料理の話のときになんちゅう物騒なことを。

 

私はカルディで買ってきたレシピノートに気に入った料理のレシピを書いているが、最近はバズレシピのものが妙に多くなっている。料理をする人が増えればいいと情熱を持って料理をしているリュウジさんの熱意が伝わってくるし、実際かんたんでおいしい。これからもきっとリュウジさんのレシピがノートに増えていくだろうなと思う。