活字の森 思考の迷路

読んだ本や考えたことなど徒然なるままに書いていきます

ゲーム依存に苦しむ

いま、ゲーム断ちをしている。ゲームの画面を開かなくなってそろそろ半月くらいになるだろうか。

ゲームと言ってもゲーム機を持っているわけではないのでPCで上海をやるだけなのだが、これがクリアしたりいいタイムが出るまで止められなかった。それが長じて日々、クリアタイムを更新したくなってしまっていた。

なぜそんな面白みのないゲームにはまったかというときっかけは単なるストレス解消だった。やっている間はまったく頭を使わず無になれるので瞑想代わり(なるわけないんだけど)と考えてやっていた。どんなときにやっていたかというと主に仕事でストレスが溜まったとき。不満で脳をいっぱいにしないようにゲームに集中していた。

ところが、やはり満足するまでやってしまうので時間が無駄すぎる。いままでどれだけ貴重な時間を無駄にしたかわからない。そんな無駄な時間を人生から排除すべくもう二度とゲームには手を出さないと決めて実践中なのである。

しかし、もうほとんど中毒になっていたので、まあ、禁断症状のつらいことつらいこと。

いまは精神力が勝っているが、代わりに甘い物がほしくてたまらなくなる。太るだろうなあ……。でも、決めたからにはやり通したい。

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依存には大きく分けて「物質依存」と「行為依存」があるそうだ。

物質依存はアルコールや薬物、たばこなどの物質に依存するもの。

行為依存はゲームやギャンブル、ネットサーフィン、ショッピングなどの行いに依存するもの。

私のゲーム依存は行為依存に当たる。甘いものが止められないのは物質依存だろうか。

 

また、依存は「精神依存」と「肉体依存」にも分けられる。

精神依存は「あ〜、ゲームやりてぇ〜」とか「たばこ吸いてぇ〜」とか考えてしまうもの。そのように依存を始めるとその依存の対象物を探す行動(たばこやお酒を探し求めるなど)を起こすようになってしまうというが、身に覚えのある人も少なくないだろう。

肉体依存は薬などを長く使っているとその状態に身体が慣れて、いきなり止めると下痢や発汗などの主に自律神経系の症状が出てしまうものを指すのだそうだ。

 

精神依存が作られるメカニズムはどの依存にも共通していて、脳にある「報酬系」と呼ばれる神経回路が強化されることによって依存症になってしまうらしい。

ゲームに勝つと気持ちよくなっちゃって、またやりたい続けたいとついには止められなくなってしまうものだ。脳が気持ちよさを感じると脳からドーパミンが放出されるが、普通の快楽ならばドーパミンはよきところで再吸収されて高揚感は収束するが、強い刺激が続くとその吸収が阻害されてしまうという。

そんなことをくり返していくと「またゲームやりたい!!」などという衝動的な気持ちが強化され、誘惑に抗えずにまたゲームをやるともっともっとその衝動が強化されていき、依存症まっしぐらとなる。

 

ゲームですら禁断症状が出るのに、肉体依存もある薬物なんて絶対止められないだろうと簡単に想像できる。依存症は理性とは関係ないらしい。どんなに精神力が強くても脳にそんなメカニズムが出来上がってしうともうなかなか元に戻らないのだろう。だから、ゲームでもアルコールでも薬物でも、理性や精神力が必要なのはその依存となる対象に手を出す前なのだ。「ちょっとくらいいいかな〜」などという甘い考えが人間を地獄に突き落とす。

 

私も未だにパソコンの前に座るとどうしてもゲームをやりたくなってしまうが、いまのところまだ負けずに頑張っている。ゲームをやるくらいならこうしてブログを書いたり絵を描いたり何かを作り上げることをしようと思う。ゲーム依存を克服できたということの方がゲームをやること以上の快楽になってくれればいいのだが。あるいはゲームのことを考える暇もないほど多忙になるか。

しかし、現代人の身の回りは依存を引き起こすものであふれかえっている。